心血管疾患予防の観点から、先行研究から血清ハイリスクマーカーと考えられる自己抗体の一般住民における生活習慣病の新規発症との関連について評価すべく、健常な神戸市一般住民を対象にリウマトイド因子・抗核抗体・抗CCP抗体と投薬加療が必要な高血圧・糖尿病・脂質異常症の新規発症との関連を検討した。約2年間という短期間のフォローアップ期間では、リウマトイド因子・抗核抗体・抗CCP抗体の陽性と生活習慣病の新規発症には有意な関連が見られなかったが、今後長期間のフォローアップを続けて関連を評価すると共に、生活習慣病の発現をターゲットとした適切なカットオフ値を検討する必要があると考えられた。
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