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2013 年度 実施状況報告書

生活習慣に潜む高密度リポタンパク質粒子の形態異常を引き起こすリスク因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 25460779
研究種目

基盤研究(C)

研究機関立教大学

研究代表者

田渕 眞理  立教大学, 理学部, 准教授 (60380086)

研究分担者 瀬尾 誠  埼玉医科大学, 医学部, 助教 (10406473)
井上 郁夫  埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (60232526)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードリポタンパク質 / 脂質異常 / 動脈硬化症 / 生活習慣
研究概要

近年、心筋梗塞・脳梗塞の患者が増加し、とりわけ40~50代の発症が社会的に問題になっている。これらの疾病は、健康診断項目のLDLや中性脂肪の量とは正の、HDLの量とは負の相関があるとされているが、心筋梗塞・脳梗塞の発症事例の中には、そのスクリーニングにひっかかっていないケースも少なくない。また、生活習慣と密接にかかわっているとされているが、どのような因子がどのようにかかわっているかは明らかになっていない。
我々は、生活習慣の違いにより、HDL粒子に特殊な形態をもつものを見出した。HDLの質的解析により脂質代謝のリスク予測ができる可能性がある。今回、その特殊なHDL形態について、生活習慣に潜む形態異常を示すリスク因子の解明、および形態異常の生成メカニズムを解析することを目的とする。
本研究期間内では、1.HDLの異常形態をとる検体群について、生活習慣に関与する異常形態を示す因子を絞り込む。2.形態異常を示すHDL粒子の特性と生化学検査との関連性を明らかにする。3.これらにより異常形態を示すメカニズムと新たな代謝経路を提唱する。
平成25年度には、健常者検体100例について解析を行い、HDLの異常形態群と生活習慣との相関、および生化学検査値との相関を解析した。異常形態を示すHDL検体と、各トータルコレステロール、フリーのコレステロール、コレステロールエステル等の値に関連性が示唆された。このことから異常形態は代謝経路に関与していることが示唆されることがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度には、検体100例について、HDL粒子のSPM観察において異常形態を示す検体を抽出し、生化学検査値との相関を解析した。異常形態を示すHDL検体と各トータルコレステロール、フリーのコレステロール、コレステロールエステル等の値に関連性が示唆された。このことから、異常形態は代謝経路に関与していることが示唆されることがわかり、ほぼ当初計画どおりの進展がみられた。

今後の研究の推進方策

ApoA1やCETP等の酵素測定を行い、これにより、粒子形態、生化学検査値、生活習慣との総合解析を続行し、HDL粒子の異常形態を発症するリスク因子を明確化し異常形態粒子の生成メカニズムを解析する。

次年度の研究費の使用計画

SPM計測の技術者の適人がおらず、人件費が保留になり、繰越金が生じた。
分析費用(人件費 100万円、外注費 7万×15検体)、論文投稿(30万)、論文校正(5万×2)を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 図書 (1件)

  • [図書] THE HDL HANDBOOK2013

    • 著者名/発表者名
      Mari Tabuchi, Tsugikazu Komoda(共著)、Tsugikazu Komoda(編集者)
    • 総ページ数
      335 (1~8)
    • 出版者
      Academic Press

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公開日: 2015-05-28  

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