研究概要 |
今年度は、収集データのクリーニングを行い、基礎集計および追跡方法の確立を行うことを目的とした。 新潟県村上保健所管内の村上市、関川村、粟島浦村の40から74歳までの全住民(34,802人)のうち、血液検査を受けた人は9,085人であった。ビタミンDレベルの指標として血漿中の25-hydroxyvaitamin D [25(OH)D] 濃度をLiaison 25OH Vitamin D Total assay (DiaSorin Inc, Stillwater MN, USA)法にて測定した。対象者の平均年齢は59.2 (SD 9.2)歳、男性の参加率は44.2%であった。血中25(OH)D濃度の平均値は49.9 nmol/L (SD 18.4)であった。採血を行った月別に見ると、血中25(OH)D濃度が最も高かったのは9月(58.8 nmol/L)であり、最も低かったのは4月(42.6 nmol/L)であった。年齢別の血中25(OH)D濃度は、45歳未満の群(41.5 nmol/L)で最も低く、74歳以上の群(54.3 nmol/L)で最も高かった。性別では、男性の25(OH)D濃度(55.9 nmol/L)が女性(45.2 nmol/L)より有意に高かった(P<0.001)。
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