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2014 年度 実施状況報告書

脳梗塞予防のための水分摂取のリスクとベネフィット:ガイドラインへの提言を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 25460782
研究機関京都光華女子大学

研究代表者

西川 智文  京都光華女子大学, 健康科学部, 准教授 (20647945)

研究分担者 上羽 哲也  高知大学, 医歯学系, 教授 (00314203)
岡村 智教  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00324567)
宮松 直美  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90314145)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード脳卒中予防 / 水分摂取
研究実績の概要

脳卒中の発症・再発予防のための血圧管理、減塩、禁煙等の指導は科学的なエビデンスに基づいて実施されている。一方、日常診療や啓発活動で述べられることの多い「水分摂取」については、脱水が脳梗塞発症・再発リスクとなることは示唆されているものの、積極的な水分摂取や就寝前の水分摂取が脳卒中発症率・再発率を低減させるという明確なエビデンスは示されていない。本研究では、平成25年度から平成27年度にかけて、脳梗塞患者を対象に水分摂取パターン(摂取量及び時間帯)の長期評価を行い、①脳梗塞患者の水分摂取パターンの特徴を一般集団との比較から明らかにする。さらに、②水分摂取パターンと脳卒中再発、および水分摂取過多による有害事象との関係を明らかにするコホート研究のためのデータベースを構築し、追跡調査を行う。平成26年度末の時点で、下記の1)~2)を行った。

1)平成25年度に続き、各施設で脳梗塞と診断された患者をピックアップし、外来にて同意書及び調査用紙を順次配布を行い、ベースラインデータの作成を継続した。2)診療録及びアンケート調査等から得られる情報の「電子管理データベース」の構築を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

合計314名の被登録者を得ることができ、予定数の300名に到達した。
昨年度は研究補助員を確保できずデータ入力が遅れていたが、本年度は研究補助員を確保できた。このためデータベースの作成及び季節毎経過観察の発送作業を安定して進めていけるようになった。

今後の研究の推進方策

平成27年度の予定は次の通りである。1)ベースラインの調査票からデータベースの作成を完了させる。2)1年間の季節毎の調査を完了させる。3)1年毎の有害事象聞き取り調査を開始する。4)ベースライン調査データベース完成次第、神戸トライアルの横断的調査のデータとの比較を行う。5)日本公衆衛生学会及び欧州公衆衛生学会にて成果を順次発表していく。6)並行して論文作成を行う。
これらを推進していくためには、以下の方策が必要と考える。1)協力施設、特に外来担当看護師などの関係者の協力を引き続きお願いしていく。2)季節毎の調査用紙及び有害事象聞き取り調査用紙を作成し、被登録者に気持ちよく研究協力していただけるよう工夫(脳卒中予防の啓発等のリーフレットを挿入するなど)していく。主に郵送での返送を想定しており、良好な返送を得るための工夫は必須であると考える。3)データ入力に遅滞が生じないよう継続的に研究補助員を確保する。4)学会参加などを通じて、最新の研究に触れ続ける。

次年度使用額が生じた理由

特に成人病センター調査票のデータ入力要員の確保が困難であったため、滋賀医科大学にお願いしている部分の進捗状況が不十分であった。引き続き研究補助員の確保を進め、初期の計画通り3年目の研究を推進していく。

次年度使用額の使用計画

1)研究補助員を確保し、データ入力、発送作業などに遅滞が生じないようにする。2)調査用紙の作成、発送、回収。回収が進まない場合には再依頼、再々依頼、電話連絡を行う。3)学会参加を通じて情報収集を継続していく。4)神戸トライアルの横断的調査データと本調査の比較検討を行う。その際、SPSSなどの解析ソフトを継続使用する。5)纏められた成果を、順次学会及び雑誌などで報告する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 外来通院中脳卒中患者の血圧管理状況に関連する生活習慣要因の検討2014

    • 著者名/発表者名
      一浦嘉代子, 森野亜弓, 片寄亮, 森本明子, 宮松直美
    • 学会等名
      第50回日本循環器病予防学会
    • 発表場所
      京都市勧業館 みやこめっせ(京都市)
    • 年月日
      2014-07-20 – 2014-07-21

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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