経時的IFN産生能値を、がん履歴のある人と無い人に分け、がん罹患患者をさらに5年生存者と5年以内死亡者とを分けて解析した。平均値は、健常人とがん5年生存者では差がなく、5年以内死亡者は有意に低かった。これらの結果は、IFN産生能検査ががんの予後予測に有用であることを示している。また、福島県南相馬市の仮設住宅に住む住民の検診でIFN産生能検査を実施、家族構成や趣味、活動性、社会的状況がIFN産生能と関連している事を明らかにした。特に幾つかの項目では男性と女性とで異なった傾向が認められ、社会的支援のあり方を考える上でIFN産生能検査は重要な情報をもたらす可能性が示唆された。
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