(1) 日本人に特化した、遺伝要因と環境要因を組み合わせた個別大腸がんリスク予測モデルを構築した。ただし、Replication populationによるC統計量の検討では、モデルの妥当性は十分証明されなかったため、今後は別の研究集団での再検討が必要である。 (2) 個別乳がん予防(個別乳がんリスク予測法)の一般向け説明用コンテンツを作成した。がんに罹ったことがない健康な女性29名を対象に、この説明用コンテンツを聞いてもらった後、個別乳がんリスク予測を実施した。リスク予測結果報告後のアンケート調査では、乳がんへの不安は増強せず、がん予防への意欲がさらに高まっていた。
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