2000年から現在までのインフルエンザ発生数約4万件を収集して、時系列分析により将来予測の可能性について検討した。3つの時系列分析モデル(ARIMAモデル、指数平滑法、最近隣法)を適応して、その有効性を検討した。推定値と観測値を比較したところ、最近隣法が多くの都道府県で他のモデルよりも高精度の予測値が得られた。 インターネット上のビッグデータを用いた流行予測についても検討した。Twitter及び地方新聞社のHP上のインフルエンザに関連する記事約90万件を抽出し、流行予測への有効性について調べた。その結果、これらの情報はインフルエンザが流行し始める時期の推定に有効な指標であることが示唆された。
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