本研究の目的は、わが国の男性の労働者世代における職業別の死亡率に関して、2010 年の人口動態職業・産業別統計より示すことであった。 2010年においては、専門職の死亡リスクは低下傾向となったが、管理職の死亡リスクは高止まりのままであることが示された。特に管理職における自殺のリスクが高いことが示され、今後優先すべき課題として取り組まれるべきである。また、死亡率に関連するストレスの影響や自覚的健康感については、管理職においては他の職種よりも良好であることがしめされた。しかし、これらのデータは中高年縦断調査によることから、人口動態統計とは少し対象群の特性が異なることが影響した可能性がある。
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