研究課題/領域番号 |
25460813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
北島 勉 杏林大学, 総合政策学部, 教授 (10234254)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | タイ / HIV / 抗HIV多剤併用療法 / 離散選択実験 |
研究概要 |
本研究は、タイの東北部のコンケン病院において、抗HIV多剤併用療法(antiretroviral therapy, ART)を利用している患者を対象に、離散選択実験(Discrete Choice Experiment、DCE)という方法を用い、ARTを提供する施設に関する患者側の選好を調べ、プライマリケア施設においてARTを提供するための要件を示すことを目的とする。 平成25年度は、 コンケン病院のARTクリニックの医師と看護師、コンケン大学、及びシリントーン公衆衛生大学コンケン校の研究者による研究チームを立ち上げ、研究の目的、対象者、研究方法について検討を行った。 本研究では、対象者を対象に質的研究(半構造化面接とフォーカスグループ討議)を行うため、過去に実施された患者の医療施設の選択や満足度に関する文献のレビューを行い、質的研究において質問すべき項目について研究者間で検討を行った。また、対象となる患者の選択基準、質的研究の実施場所についても検討を行った。また、対象者に研究への参加をお願いする際に使用するインフォームドコンセントの文書を作成し、その実施方法についても確認を行った。 これらの検討結果をもとに、研究計画書を作成し、まずコンケン病院の研究倫理委員会に申請書を提出し、研究実施の承認を得た。そしてその承認書と共に、研究代表者が所属する杏林大学大学院国際協力研究科の研究倫理委員会にも研究倫理申請書を提出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コンケン病院における研究倫理審査委員会から承認を得られるまでに想定よりも長い時間がかかってしまい、結果的に杏林大学大学院国際協力研究科の研究倫理審査委員会への申請書の提出が遅れてしまった。そのため、当初の予定では25年度内開始する予定であった質的研究を実施することが出来なかった。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年4月22日に杏林大学大学院国際協力研究科の研究倫理審査委員会より研究実施の承認が得られたたため、4月末から質的研究を開始する。6月中には質的研究を終え、7月~9月にかけてDCEを行うための質問票を作成し、年度内には質問票による調査を終了する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究倫理委員会からの承認を得るのに当初の予定よりも時間がかかってしまい、当該年度に実施予定だったDCEの質問票を作成するための質的調査を実施することができなかったため。 質的調査を実施し、その内容を英文に翻訳する。その結果をもとに、DCEのための質問票を作成に着手する。その際に、適切な質問票を作成するための文献レビューや情報収集を行う。質問票のプレ調査を行い、質問票を完成させる。そして、コンケン病院でARTを利用している患者を対象に、質問票による調査を実施する。これらの活動を実施する際にかかる渡航費、人件費、謝金等に使用する。
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