研究課題/領域番号 |
25460814
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
野村 恭子 帝京大学, 医学部, 准教授 (40365987)
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研究分担者 |
蓮沼 直子 秋田大学, 医学部, 准教授 (10282170)
野原 理子 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (30266811)
竹内 武昭 帝京大学, 大学院公衆衛生学研究科, 講師 (60453700)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 女性医師 / 職場の環境整備 / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
平成26年度は平成25年度に行った職場の環境整備尺度開発の表面妥当性検証を経て抽出された項目に対し因子分析を加えて尺度開発を行った。
選定した項目を基に、某大学医療系キャンパスの職員と付属病院の研修医807名を対象に無記名自記式の質問紙調査を行い、「女性医師が働きやすい職場つくりに際し、以下の項目はどのくらい必要でしょうか」と各項目の必要度をLikert scaleにて尋ねた。分析方法は構成概念妥当性について因子分析を実施、主要な因子を抽出し、抽出された各因子および総項目についてクロンバックα係数を用い、内的一貫性を検討した。 有効回答は291件(回収率36.1%)、男女比は、女性107名、男性178名であった。尺度項目精選のための項目‐全体相関(I‐T相関)係数は0.44~0.68の範囲であった。因子分析においては、因子負荷量が0.35未満の6項目を削除し、最小二乗法、プロマックス回転にて5因子が抽出された。各因子名は「女性医師が働きやすい病院」の構成概念として、『男女共同参画への組織的な取り組み』、『ライフイベントと仕事の両立』、『保育体制の整備』、『介護休暇・男性の育児休暇』、『柔軟な勤務形態』と命名した。各因子のクロンバックα係数は0.82~0.89、総項目では0.93であり内部一貫性が認められた。性別、婚姻状況、子どもの有無、職位によって尺度得点に違いがあるかを検定したところ、性別において『ライフイベントと仕事の両立』以外の4因子では有意に女性の平均値が高かった(すべてp<0.05)。仕事と性別役割分業を両立するために、女性医師が働きやすい病院の職場環境尺度を作成した。信頼性・妥当性を検討したところ、5因子30項目から成る尺度の有効性が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
すでに学会発表を終え、論文を執筆、アクセプトされたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、データーのさらなる詳細な解析を加え、これまで検討できなかった課題の抽出と整理を行い、研究をさらに発展させる。具体的には、女性の就労を女性医師に限定せず、医療人材すべての女性を対象に、就労パターンと妊娠の安全ならびに次世代のこどもの健康にまで発展させる。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査において業務の効率化を図ったため、アルバイトの雇用日数が少なくなった。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度は公衆衛生学会や産業衛生学会において学会発表を予定している。
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