研究課題/領域番号 |
25460816
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
井谷 修 日本大学, 医学部, 助教 (70624162)
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研究分担者 |
池田 真紀 日本大学, 医学部, 助手 (20535166)
兼板 佳孝 大分大学, 医学部, 教授 (40366571)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 睡眠 / 介入研究 / 教育 / 講演 / リーフレット / 工場 |
研究概要 |
平成25 年度には、以下の手順で調査をすすめた。 (1)自記式質問調査票の作成:基本属性,雇用形態・従事業務・勤務時間,休養の取得状況,労働災害およびヒヤリハットの有無,生活習慣,ストレス,抑うつ状態の評価に関する自記式質問調査票を作成した。 (2)研究対象の予定とした工場への調査依頼と調査内容の説明を行った。選定した工場の工場長や従業員に研究協力依頼書,研究計画書,自記式質問調査票,調査票記入マニュアルについて説明し,調査について説明と協力を依頼した。必要に応じて調査協力工場に出向き、調査の趣旨と調査手法について説明した。 (3)研究の協力に了承を得た2つの異なった地域の工場にそれぞれ調査を行った。まず,埼玉県にある食品工場では,10月に対象従業員887名に対して調査票を配布し537名より回答を得ることが出来た。更に睡眠改善の介入のため平成26年1月に従業員の約半数に睡眠教育のためのリーフレットを配布した。もう一つの研究対象として鹿児島県にある工業工場で調査を行った。平成25年12月にベースライン調査として従業員全800名に対して調査票を配布し798名より回答を得ることが出来た。更に睡眠改善の介入として,平成26年1月に従業員186名に対して睡眠教育のリーフレットの配布に加えて講師による講演を1時間行った。その後3月に全従業員数785名に対して調査票によるアンケート調査を実施し776名より回答を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の計画では睡眠教育による介入は平成27年度に実施予定であったが,調査対象の工場とのスケジュール調整や研究内容の再検討の結果,今年度でベースライン調査及び介入と一部フォローアップ調査を行った。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降はの計画としては (1)統計解析(啓発活動による労働災害の低減効果判定):得られたデータを受けた啓発活動の種類で群間に分けた上で(①リーフレットのみの群②併せて講演をうけた群)、2群間それぞれについて①危険因子や関連要因が改善されたか否か?②労働災害・ヒヤリハットが減ったか否か?についてデータ解析を行った上で、更に群間により効果に差があるか否かについても解析を行う。 (2) 報告書の作成と結果の公表:すべての研究成果をまとめ、報告書を作成し、公表する。また医学専門誌への投稿および日本公衆衛生学会などの国内外の学術集会での発表をあわせて行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
計画当初調査に協力してくれた工場従業員への謝礼を検討していたが,交渉の結果無償で協力してくれることとなり,その分人件費を節約することが出来た。 次年度以降データ解析および論文執筆を進める予定であり,そのために必要な諸経費に使用する予定である。
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