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2015 年度 実施状況報告書

高齢者の要介護リスクおよび健康に関するパネル(コホート)研究

研究課題

研究課題/領域番号 25460827
研究機関産業医科大学

研究代表者

藤野 善久  産業医科大学, 医学部, 准教授 (80352326)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2018-03-31
キーワードパネル調査 / 介護保険 / 高齢者
研究実績の概要

対象自治体に在住する65歳から84歳までの住民8052人を対象に第3回目調査を実施した。有効回答数は4968人で、回収率は62%であった。
これまでに蓄積したデータをもとに分析を行った。介護が必要かという質問に対して、「必要ない」「必要だが受けていない」「受けている」と回答した者について、項目事の集計を行った。生活の不便を感じている、外出を控えている、転倒不安があるに関する項目は、介護が必要だが受けていない群と介護を受けている群において共通して、機能が低下していた。手段的日常生活動作(IADL)に関して、家事、買い物、食事の用意などは、介護を受けている群では低下を示したが、介護が必要だが受けていない群では、比較的保たれていた。日常生活動作(ADL)に関して、歩行能力、洗面、着替え、入浴、トイレについては、介護を受けている群においても、比較的維持されていた。精神的健康度は、介護を必要だが受けていな群および受けている群において、共通して低下していた。
これらの結果から、健常な状態から、介護を必要と感じる状態を経て、介護を受けるに至る過程において、最初に社会的活動に不都合をきたし、IADLが阻害されると実際に介護を受け始めることが示唆される。一方、日常生活動作については、介護を受けている場合でも維持されている場合も多く、介護予防対象者のスクリーニングには感度が低いと考えられる。また、精神的健康度については、介護を必要と感じる早い段階から低下することが示唆される。
パネルデータの蓄積が得られたことから、今後、パネルデータによる実証分析を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予想していた回答率よりも、高い回答率61.7%による参加が得られた。

今後の研究の推進方策

外部データ(介護保険給付、保険料、死亡・転出、死因(人口動態統計))との結合を行う。
パネルデータ分析に着手する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高齢者における健康状態の遷移に関するパネルデータの分析.2015

    • 著者名/発表者名
      藤野善久, 村松圭司, 久保達彦, 冨岡慎一, 松田晋哉.
    • 学会等名
      第74回日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      長崎ブリックホール(長崎県・長崎市)
    • 年月日
      2015-11-05 – 2015-11-05

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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