健康な人における肺炎球菌の保菌にワクチンが影響するのか、また保菌株に新たな高病原株が出現しているかについて、研究を実施した。2014年に健康保育園児の保菌調査を行ったところ、保菌率は従来と変化がなかったが、ワクチン対応血清型の割合が低下し、非ワクチン血清型が増加していることがわかった。 特に、15A型の増加が顕著であり、侵襲性感染症由来株と関連性があることが明らかとなった。さらに、そのほとんどが国際流行クローンであるSweden15A-25とタイプが一致しており、今後警戒が必要であることが示唆された。
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