平成27年度においては、平成25年度に引き続き平成26年度に行った「頻度の高い語句の選択抽出、語句重みづけ後に語句変換マスタに登録、および変換辞書を作成する仕組み」の改変を行った。元になる症状を選択入力した場合に、選択語句を臨床医学的観点から重み付けを行うことで、鑑別として考慮をして行く疾患を頻度毎に提示できる仕組みの利便性向上に努めた。これらの仕組みは、Webベースで構築を行っていた。しかしながら、これらの仕組みのみでは現場で利用する医師の経験をさらに生かすことが不可能であった。この点を改善するために、あらかじめ用意し、抽出したデータからの情報提供のみならず、実際に診療を行っている際の情報も取り込む仕組みをこれまでの仕組みの上に構築した。その上で、更に重み付けのやり直しも含めた仕組みとして、改訂更新を行った。加えて、実際の診療情報と病名を電子化診療録から抽出し、語句辞書として利用できるシステムの構築を行った。
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