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2016 年度 実績報告書

がん放射線治療の均填化のためのモバイル遠隔教育システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 25460846
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

玉本 哲郎  奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (50326344)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード放射線治療 / 遠隔医療 / 教育システム / モバイル端末
研究実績の概要

以前からの研究で放射線治療技術の支援のために設置した既存のWeb会議システムを用いて、遠隔コンサルテーションやカンファレンスを研究実施中の4年間に継続して実施した。また、被支援施設で実施に必要な導入可能な教育支援システムを既存のサーバーシステムに追加する方法で実施するか、あるいはクラウド型で実施するかどうかについて検討した結果、既存のサーバーシステムに実装する方法で決定し、実際にシステム構築を実施した。
被支援施設における看護師、診療放射線技師などのメディカルスタッフおよび患者ニーズを確認したところ、放射線治療の業務プロセスに関わる項目と患者対応に関わる項目があることが確認できた。それを踏まえて、スタッフ教育および患者教育のために必要なコンテンツを作成した。ただし、業務に関わるコンテンツの作成は、基幹施設と被支援施設とのレベル差があることによって、計画した時間よりも多大な時間を要した。
構築したシステムを用いて、遠隔コンサルテーション・カンファレンス・教育をスマートフォンやタブレット端末などの携帯端末で実際に運用したところ、タブレットなどモバイル端末が実際に生きるのは、患者教育の場面での利用シーンであった。
実際の利用されている施設において、診療放射線技師や看護師に対して、利用状況および有用性などについて、アンケート調査を実施した結果については、研究実績報告書作成時点では論文投稿はできていないが、この研究に付随する項目のいくつかについては、論文作成済みである。
このシステムが確立により、基幹施設内での診療情報の共有やスタッフ教育および患者教育だけでなく、施設間でも可能となった。その結果、経験が少ない施設でも、高度な放射線治療の均填化の手段となった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 放射線治療における看護実践用語標準マスターによる看護記録の標準化2016

    • 著者名/発表者名
      玉本 哲郎, 青戸 亜衣, 河野 一洋, 他
    • 雑誌名

      医療情報学

      巻: 36 ページ: 534-537

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 半導体検出器における線量率依存性補正方法の検討2016

    • 著者名/発表者名
      黒崎満, 中村浩幸, 玉本哲郎, 他
    • 雑誌名

      済生会吹田病院医学雑誌

      巻: 22 ページ: 37-43

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 【遠隔医療のいま】 ビジュアルコミュニケーション(クラウド型Web会議)を活用した遠隔医療と市場動向2016

    • 著者名/発表者名
      新井浩二, 玉本哲郎.
    • 雑誌名

      映像情報Medical

      巻: 48 ページ: 42-45

  • [雑誌論文] 【施設成長につなげる先進の放射線治療[Part 2]】 確実に進む放射線治療の効果と今後 高精度の放射線治療計画専用CTが果たす放射線治療部門の効率的運用2016

    • 著者名/発表者名
      河野一洋, 中村浩幸, 玉本哲郎
    • 雑誌名

      新医療

      巻: 43 ページ: 138-142

  • [学会発表] 放射線治療における看護実践用語標準マスターによる看護記録の標準化は業務の効率化につながるか2016

    • 著者名/発表者名
      玉本哲郎、他
    • 学会等名
      第36回医療情報学連合大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2016-11-21 – 2016-11-24

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公開日: 2018-01-16  

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