医療の質と安全の確保は先進各国において重要な政策課題である。米国AHRQ(Agency for Healthcare and Quality)は、医療安全領域の指標群をPSI(Patient Safety Indicators)として整理している。本研究では、①公益社団法人全日本病院協会による医療の質評価事業(Medi-Target事業)のDPCデータを用いたPSIの算出、②周術期ケアに関連するPSIと、手術件数、患者重症度、手術難易度、その他の病院属性との関連の分析、③国内外における周術期ケアの質評価の現況と課題を明らかにし、今後の方向性を検討した。
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