本研究の目的は、処方せんが持つ投薬、薬剤調達、会計という多目的性に着目して、薬物治療における行為とそれを行うために必要な情報との連関を時間的相関関係から可視化することにより医療安全への問題解決方法を提案することであった。日本医療評価機構の医療事故情報収集等事業による事例情報より処方せんに起因する事例について収集・分析し、投薬、与薬、薬剤調達、会計行為とそれを行うために必要な情報との連関を時間軸に沿って可視化するマトリックステーブルを作成した。さらに、分析結果をマッピングし、行為と起因した情報の連関を可視化した。
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