本研究は有病者を対象として医学的リハビリテーションを適用する必然性(適用度)について数量化を行い,その得点を基に病気発症後の適用度の推移を記述し,数量化の妥当性を検討することを目的とした.基準関連的検討を基に構成した測定モデルは医学リハ適用度(ニーズ量)の指標として内容妥当性,検者間信頼性とともに,構成概念妥当性が支持された.また,実際の医学リハ実施時間と機能的利得とは関連性が少なく,ニーズ量は機能的利得と有意な正の相関を示した.以上のことから,ニーズ個人差に基づいた医学リハ・サービス提供が有益な可能性が示唆され,今後の研究課題を提起することができた.
|