無菌的に実験動物の血液、鼻孔内ぬぐい液、咽頭ぬぐい液、左右肺切開面ぬぐい液を採取し、細菌培養を行った結果、無菌的な各試料の採取方法が確立できた。左右肺の組織切片を作成し、細菌の死後感染と生前の感染の選別を試みたところ、グラム陰性桿菌の肺への感染において、興味ある知見が得られた。ジェネテイックアナライザーを用いて横行結腸内容の細菌DNAの分析、肺炎における肺ぬぐい液についても同様の試みを行ったところ、一部の細菌感染では、起炎細菌の同定が可能であり、血液培養を行わなくとも、ジェネテイックアナライザーを有効に活用することによって敗血症においても真の起炎細菌の同定が可能になることが示唆された。
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