フグ毒のテトロドトキシン(TTX)の分析法の開発をモノスピンを用いて行ったところ、尿中のTTXの抽出はアミドカラム、血清はCBAカラムで抽出が可能となり、LC-MSMSで分析が可能となった。この方法を実際のフグ毒中毒症例に応用した。次いで、トリカブトの毒成分のアコニチン類、イヌサフランの毒成分のコルヒチンの同時分析法を開発して実際の中毒症例に応用した。更に、毒キノコのツキヨタケとニガクリタケの毒成分(イルジンS、ファシクロールE、F)の分析法を開発した。また、幻覚作用を有するナツメグの成分のミリスチシンの分析を開発した結果、GC-MSの方がLC-MSMSより感度的に約100倍良かった。
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