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2013 年度 実施状況報告書

熱中症の法医確定診断-メタボロミクスを用いた診断に有用なバイオマーカーの検討

研究課題

研究課題/領域番号 25460880
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪医科大学

研究代表者

鈴木 廣一  大阪医科大学, 医学部, 教授 (60171211)

研究分担者 佐藤 貴子  大阪医科大学, 医学部, 講師 (10530420)
土橋 均  大阪医科大学, 医学部, 准教授 (40596029)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードメタボロミクス / 死後経過時間
研究概要

本研究は、質量分析法を用いたメタボロミクスによって熱ストレスに対する生体内の代謝物を網羅的に解析し、診断に有用な新たなバイオマーカーの検索および熱中症の発症メカニズムの解明を目的とするものである。ところで、将来的に法医解剖実務に応用するためには、前提として死後経過時間にともなう代謝物の変動を把握しておく必要がある。そのため本年度はまず、ラット血清試料を用いて、①測定条件の検討(試料の前処理条件、質量分析計の分析条件等)②ラットモデルを用いた死後経過時間にともなう代謝物の変動の2点について検討を行った。10週齢SD系雄性ラット36匹を6群に分け(各群n=6)、CO2で安楽死後、それぞれ、死亡直後、死後3、6、12、24、48時間後に血液および臓器サンプルの採取を行い、そのうちの血清を用いてGC/MS/MSでメタボローム解析を行ったところ、85成分の代謝物が検出された。測定データを用いて主成分分析を行ったところ、それぞれの群は明確に分離し、死後経過時間にともなって代謝物に大きな変動が見られていることが示された。また特に有意差をもって変動している代謝物でPLS回帰法を用いて予測モデルを構築した。この予測モデルに対して、あらたに各群n=3としてvalidationを行い、良好な結果を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

メタボローム解析における測定条件の検討から統計解析まで一連の実験系の構築が行われたため。

今後の研究の推進方策

本年度は、本研究の目的である熱中症の動物モデルを作成し、すでに構築したメタボローム解析系を用いて、熱中症に特異的な生体内代謝物の変動の有無を探索する。

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公開日: 2015-05-28  

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