わが国独自のアドバンスケアプランニング(ACP)の包括的システムとその教育プログラムであるE-Fieldを開発した。561名の相談シートと314名の相談後の患者家族のアンケート結果から、約9割の回答者が相談は有用であり他の患者にも進めたいと答え、有用でなかった、縁起でもないと感じたなど否定的な意見は約10%にみられた。開発されたプログラムは大多数の患者には有用であったが約1割の患者には苦痛を与える可能性があり、本プログラムを用いてACPを行う際には、希望者のみに、非侵襲的なコミュニケーションを心がけて実施する必要があると考えられた。今後は本プログラムを用いた介入研究の実施が必要である。
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