研究課題
基盤研究(C)
高齢入院患者における入院中の薬剤の実態と変化について調査したところ、対象者170名(平均年齢82.4±6.7歳、男性53.5%)において薬剤は平均6.7±4.3剤から6.1±4.0剤に減少が認められており、特に34.1%の患者で薬剤数は減少していた。減薬と関連した因子は、多変量解析において男性、低BMI、要介護認定、多剤併用であった。薬物有害作用は対処患者の11.1%に認められたが、減薬は薬物有害作用の発生と統計学的な有意さは認めなかった。すなわち、男性、要介護認定患者、多剤併用患者では、見直しが必要な薬が入っており、患者に応じた薬剤の調整が行われていることが示唆された。
高齢者薬物療法