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2013 年度 実施状況報告書

血管内皮機能を指標とした摂食障害患者の病態解明とその臨床応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25460890
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京女子医科大学

研究代表者

宮脇 佳世  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (60465333)

研究分担者 瀧本 禎之  東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00396699)
坂本 淳子 (森屋 淳子)  東京大学, 医学部附属病院, その他 (00550435)
五島 史行  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80286567)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード神経性食欲不振症 / 血管内皮細胞
研究概要

神経性食欲不振症での病態メカニズムを血管内皮細胞に着目して解明し、身体合併症である体液貯留の予防と治療に応用することを目的に研究を開始した。まず、神経性食欲不振症の身体合併症の主たる病因となる栄養飢餓が、血管内皮細胞に与える影響とそれによる病態を調べるために、培養細胞を用いて栄養飢餓モデルを作成した。栄養飢餓モデルとして、ヒト肺毛細血管内皮細胞を無血清の培養液で処理すると、時間依存性にオートファジーが誘導された。オートファジーは、LC3の発現で確認した。コントロール群(健常群)として、血清濃度10%の培養液により培養された血管内皮細胞を用いた。これら栄養飢餓モデルとコントロール群において、血管内皮細胞間接着や血管透過性に関与するタンパク発現の変化を調べているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究費申請後に異動があり、新しい職場での研究室のセットアップが必要であった。必要な機材の購入や物品を購入するルートも新規に開拓する必要があり、研究開始までに大変時間がかかった。

今後の研究の推進方策

栄養飢餓モデルを作成するための至適条件を見つけるために、まずは時間のかからない免疫抗体染色を用いたが、さらに同条件でウエスタンブロットを行いLC3の発現を定量し、オートファジーが確実に起きているかを確認する。その後、血管内皮細胞透過性に関与するタンパクの発現も免疫抗体染色とウエスタンブロットの両方で確認する。
また、栄養飢餓モデルにおいて、細胞死が誘発されていないかをFACSを用いて確認し、透過性の変化がオートファジーに起因するものかを確認する。
透過性に関与するタンパクの発現の変化による細胞構築への影響は、電子顕微鏡で形態学的に確認する。
異動後の研究室のセットアップが完了したため、H26年度は順調に実験が進むと考えられる。若手医師や研究室所属のスタッフの協力も得られたため、さらに進度が早まるだろう。

次年度の研究費の使用計画

研究費申請後に異動があり、新しい職場での研究室セットアップに大幅な時間がかかったため、本研究着手が遅れた。そのため、必要物品の購入や国際学会発表のための旅費などH25年度中に使用を見込んでいた研究費を使用できなかった。
今後、本研究を継続するにあたり必要になってくる血管内皮細胞、培養液、抗体、試薬、消耗品などを購入する。研究の遅れを取り戻すにつれ、予定されていた金額を使用していくだろう。さらにH25年度中に行えなかった学会発表や学術誌への成果発表を行うための旅費や掲載料として使用していく。

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公開日: 2015-05-28   更新日: 2015-06-16  

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