研究課題/領域番号 |
25460894
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
牛越 博昭 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (00402165)
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研究分担者 |
白井 邦博 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (20268618)
小倉 真治 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30185566)
松本 淳 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (90467209)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 統合医学 / 東洋医学 / 集中治療 / 人工呼吸器離脱 |
研究実績の概要 |
集中治療領域の東洋医学の応用として、腎障害に対する温灸療法の基礎データとして腎血流効果改善作用を健常人データのみならず、慢性腎臓病に対する効果検討の基礎データを生理学的改善が認められたことを報告した(研究分担者:松本ら)。
そのほか、救命センター入院中の呼吸不全、多発外傷、敗血症、心不全により長期化した人工呼吸器管理に対する人工呼吸離脱困難症例に対する呼吸状態改善促進作用の検討を鍼治療にて行い検討した。鍼治療の依頼のあった29例のうち、開始前に死亡または離脱可能であった26例について週3から4回の1日1回、中府、中かん、合谷、足三里、太渓、気海または関元に10分間の置鍼を施術した。離脱した14例と離脱不可能だった12例を比較検討したところ、1回換気量と動肺コンプライアンスが有意に増加し、呼吸回数と脈拍数が低下した群が離脱可能であった。基礎疾患に多変量解析は行っていないが鍼治療による直接的効果による生理的反応の結果であると考えられた。
心肺蘇生後に得られた脳血流データ測定の予後予測データに関しては、東洋医学的介入による効果検討をおこなったが、こちらは有意な変化が、蘇生後パラメータデータをこえるものが得られなかった(蘇生パラメータの基礎データは多施設共同研究協力としてJ-POP研究に協力参加)。
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