高齢の非小細胞肺癌患者101例を対象に、脆弱性評価指標VES-13ならびに認知機能評価指標MMSEについて、治療アウトカムとの関連を検討した。年齢は中央値72歳、VES-13スコアは1点、MMSEスコアは28点、また合併症スコアCharlson Comorbidity Index(CCI)は0点であった。 全生存期間とVES-13、無増悪生存期間とPerformance status、VES-13、CCIの間に有意な関連がみられた一方、年齢は有意な関連を認めなかったことから、高齢非小細胞肺癌者における初回化学療法開始前に脆弱性や認知機能、合併症に関する評価を実施することの重要性が示唆された。
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