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2015 年度 実績報告書

イビキ症における心身相関:イビキは“こころ”に影響するか

研究課題

研究課題/領域番号 25460904
研究機関九州大学

研究代表者

古川 智一  九州大学, 大学病院, 助教 (70617365)

研究分担者 棚橋 徳成  九州大学, 大学病院, その他 (10644817) [辞退]
安藤 眞一  九州大学, 大学病院, その他 (90575284)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード睡眠呼吸障害 / イビキ / 心身医学 / 不安 / 抑うつ / 血圧 / 睡眠医学
研究実績の概要

イビキが及ぼす健康障害をテーマに研究を進めている。一般就労者191名を対象に、ICレコーダを用いた終夜気管音モニタリングを施行。睡眠時無呼吸の重症度評価に呼吸障害指数(RDI)とイビキ測定値として平均気管音エネルギー(Leq)を算出した。同時に夜間と早朝の収縮期及び拡張期血圧を測定した。Leqは早朝血圧と有意な相関を認めた。重回帰分析では、Leqは年齢、性別、BMIを調整後に早朝血圧と有意な関連を認めたが、交絡因子としてRDIを追加後はその関連は有意ではなかった。非無呼吸・非肥満の対象のみの検討では、Leqはすべての交絡因子を調整後も早朝の収縮期血圧と有意な関連を認めた。以上の結果より、重症イビキが早朝血圧へ影響を及ぼすことが示唆された。本研究結果は現在学術誌へ投稿中である。その他、上記と同じ対象において、イビキ測定値の予測因子について調査し、研究結果をまとめ、論文化し学術誌への投稿の準備を進めているところである。イビキの予測因子として、男性であること、肥満、睡眠時の鼻閉、飲酒量などが同定された。イビキの予測因子については、質問紙より得られた主観的情報に基づいた研究結果は過去に発表されている。今回のイビキの客観的測定値に基づく研究結果によって新たな知見が加えられたものと考える。以上の2つの研究は、イビキが及ぼす健康障害に関する研究において、重要な示唆を与えるものと考えられる。


  • 研究成果

    (5件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 睡眠障害と生活習慣病2015

    • 著者名/発表者名
      古川智一、須藤信行
    • 雑誌名

      臨床と研究

      巻: 92 ページ: 1161-1164

  • [雑誌論文] 心因性の咳について2015

    • 著者名/発表者名
      古川智一、須藤信行
    • 雑誌名

      耳鼻咽喉科・頭頸部外科

      巻: 87 ページ: 836-840

  • [学会発表] 一般就労者におけるイビキの予測因子について2015

    • 著者名/発表者名
      古川智一、中野博、朝野泰成、吉原一文、須藤信行
    • 学会等名
      第40回日本睡眠学会定期学術集会
    • 発表場所
      宇都宮
    • 年月日
      2015-07-02 – 2015-07-03
  • [学会発表] 一般就労者におけるイビキの予測因子について2015

    • 著者名/発表者名
      古川智一、朝野泰成、吉原一文、須藤信行
    • 学会等名
      第56回日本心身医学会学術講演会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2015-06-26 – 2015-06-27
  • [図書] エスシタロプラムのすべて2016

    • 著者名/発表者名
      古川智一、須藤信行
    • 総ページ数
      227
    • 出版者
      先端医学社

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公開日: 2017-01-06  

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