イビキが及ぼす健康障害を明らかにするために、イビキ音強度と血圧との関連について検討した。対象は一般就労者191名で、自宅にて2夜の気管音モニタリングを施行した。イビキ音強度(Leq)と呼吸障害指数(RDI)を気管音データより算出した。RDIは閉塞性睡眠時無呼吸の指標として用いた。夜間と早朝において収縮期および拡張期血圧を気管音録音の前後で測定した。結果:重回帰分析の結果、非無呼吸かつ非肥満の対象において、RDIや他の交絡因子を調整後も、Leqは早朝の収縮期血圧と有意な関連を認めた。結論:本研究は、重度のイビキがもつ病態生理的影響の存在を示唆している。
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