研究課題
高齢者のがん医療においては、医学的病態のみならず、精神的/社会的背景等により、治療成績やQOLに大きな影響が及ぶことが指摘されている。このように多様性に配慮した治療を提供していくために、高齢者機能評価およびQOL評価を盛り込んだ臨床試験を計画した。対象は70歳以上で塩酸ゲムシタビン単独もしくは併用療法を予定する切除不能膵臓がん患者で、治療前および治療開始後に高齢者機能評価を行う。主要評価項目は全生存期間とし副次的評価項目として無増悪生存期間、非入院期間、重篤な有害事象発生割合、高齢者機能評価、QOL評価などである。評価項目として治療前後にCSGA(cancer specific geriatric assessment)、MMSE、FAB、VES-13、CGA7、EQ-5Dなどを評価した。平成25年6月から登録を開始し、平成27年度には計51例の登録が完了し、現在、経過観察中である。30例までにおける中間解析において、登録患者の年齢中央値は77歳(range70-87)で、遠隔転移が28例(93%)、治療法としてはゲムシタビン単独が27例(90%)、ゲムシタビン+nab-Paclitaxelが1例であった。生存期間データおよび高齢者機能評価、QOL評価については現在解析中である。
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