研究課題/領域番号 |
25460917
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
岩崎 真佳 関西医科大学, 医学部, 講師 (30548706)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 再生医療 / トランスレーショナルリサーチ |
研究概要 |
今回の研究目的は①cMABのoriginと成体内での分布を検討する事(ヒト、マウス)②cMABの効率の良い心筋細胞への分化誘導法を検討する事である。またこの2つを効率よくヒトで検討するためには、cMABを獲得するため必要なヘパリンの投与量(これまでの検討では300単位/kgが必要)を少しでも減量しうるプロトコールの調整が必要である。 今年度取り組んだ事のひとつとして、上述の①、②を効率よく行うために「どうすれば心臓カテーテル検査時により少量のヘパリンでより多くのcMABを獲得する事ができるか?」がある。患者血漿中のHGF濃度と獲得できるcMABのコロニー数を心臓カテーテル検査と開心術で比較検討すると心臓カテーテル検査の効率の悪さが明らかだったからである。プロトコールの違いなどの検討から心臓カテーテル検査のプロトコールをいろいろと微調整し、最終的にcMAB獲得のために必要なヘパリンの量を100単位/kg(心臓カテーテル検査施行時のほぼ通常量)まで減量できた事は今年度の非常に大きな成果である。これによってより安全に簡便にcMABをより多く獲得できるようになり、現在ヒトでのorigin検索へ向けての表面マーカーの詳細な検討や心筋分化誘導法の検討が非常に行いやすくなっている。 一方で、マウスでのcMABの末梢血中への動員に関してはヒトのように安定したプロトコールが確立しきれていない。引き続き至適なHGFの投与量とサンプル採取のタイミングなどを検討していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ヒトの心臓カテーテル検査において従来よりも安全に簡便にcMABをより多く獲得できるようになったから。
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今後の研究の推進方策 |
従来よりも安全に簡便により多く獲得できるようになったヒトcMABでの効率の良い心筋分化誘導法検討を進める。また、安全に簡便に獲得できる事からヒトの成体内におけるcMABのnicheに関して詳細に検討を行っていく。 マウスでのcMABの末梢血中への動員に関するプロトコールを確立する。
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次年度の研究費の使用計画 |
納品が遅れたため。 引き続き次年度の実験の必要な消耗品の購入費にあてる。
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