研究課題
基盤研究(C)
本研究目的は、高血圧症の病態形成における鉄の関与と高血圧症に対する鉄制限の効果について検討することである。まず、脳卒中易発症系自然発症高血圧ラット(Stroke Prone Spontaneously Hypertensive Rat: SHR-SP)などの高血圧症モデル動物および肺高血圧症モデル動物を用いた基礎実験より検討し、高血圧症の病態形成における鉄の関与とこれら病態に対する食事性鉄制限の効果を示した。具体的には、細胞内への鉄取り込みに重要な役割を担うトランスフェリン受容体1が、これら高血圧モデル動物の障害臓器において過剰発現していることを見出した。
2: おおむね順調に進展している
高血圧モデル動物を用いた基礎実験より、高血圧症の病態形成における鉄の関与とこれら病態に対する食事性鉄制限の効果を示すことができた。
血管におけるトランスフェリン受容体1が高血圧性動脈リモデリングの病態形成に関与するかどうかを、ノックアウトマウスを用いた実験より検討する。さらに、大動脈瘤などの高血圧症患者手術標本における大動脈トランスフェリン受容体1発現と血圧の解析や、高血圧症患者における食事性鉄制限と血圧の関連について、臨床研究を行う。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)
Biochemical and Biophysical Research Communications
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