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2015 年度 実施状況報告書

過敏性腸症候群の意思決定とその神経基盤

研究課題

研究課題/領域番号 25460920
研究機関国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

相澤 恵美子  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第三部, 科研費研究員 (00639049)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード過敏性腸症候群 / 直観的意思決定 / アイオワギャンブリング / 脳腸相関
研究実績の概要

過敏性腸症候群(IBS)は、内臓知覚過敏と消化管の運動異常を呈し、さらに抑うつ・不安、ストレスにより修飾され増悪する。消化管の知覚が大脳辺縁系に伝わり、腹痛・腹部不快感とともに、抑うつや不安などの情動の変化も引き起こす、脳と腸の機能的関連である脳腸相関(brain-gut interactions)が病態の中心とされる疾患である。内臓知覚過敏は最近の脳画像イメージングの進歩により,視床-島皮質-前帯状回の上行性内臓痛経路の活性化とそれを修飾する中脳中心灰白質などの下行性経路の機能異常を示すことが報告されている。
ヒトにおける意思決定は、複数の選択肢の中から最適なものを選ぶ働きであり、特に直感的な意思決定には情動が深くかかわっている。
IBSにおける認知機能、特に意思決定について、アイオワギャンブリングタスクを用いて直観的意思決定時の脳内基盤を解明する。
平成27年度は、仮説ModelにもとづいてDynamic causal modelingを用いて領域間結合解析に重点を置き、納得のいく結果が得られた。心身医学会、行動医学会総会にて成果報告をおこなっている。標準解析がのSPMのバージョンを最新のもので再解析し、論文化作業を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

目標としていたdataは収集することが出来た。当初SPM8でfMRIの解析をすすめていたが、時間が経過し最新バージョンであるSPM12で再解析したことと、得られたdataの解釈のため情報収集に時間を要した。

今後の研究の推進方策

現在論文化に集中している。早めに完成させ投稿作業を急ぐ。

次年度使用額が生じた理由

パソコンが故障し修理費及びWindowsでは解析できないソフトを使用したためMacに変更した。解析が終了しなかったため海外での発表が出来なかった。

次年度使用額の使用計画

今年度は、論文化作業を完成させ成果報告に重点を置きたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Bodyからのシグナルは直感的意思決定にどう影響するか?2015

    • 著者名/発表者名
      相澤 恵美子
    • 学会等名
      行動医学会学術総会
    • 発表場所
      東北大学医学部艮陵会館
    • 年月日
      2015-10-16 – 2015-10-16
  • [学会発表] 過敏性腸症候群のambiguityな状況下における意思決定時の脳内基盤2015

    • 著者名/発表者名
      相澤 恵美子
    • 学会等名
      心身医学会学術総会
    • 発表場所
      タワーホール船堀
    • 年月日
      2015-06-22 – 2015-06-22

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公開日: 2017-01-06  

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