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2016 年度 実績報告書

過敏性腸症候群の意思決定とその神経基盤

研究課題

研究課題/領域番号 25460920
研究機関国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

相澤 恵美子  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第三部, 科研費研究員 (00639049)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード過敏性腸症候群 / 意思決定 / アイオワギャンブリングタスク / fMRI
研究実績の概要

過敏性腸症候群は、内臓知覚過敏と消化管運動異常を呈し、抑うつ、不安、そしてストレスによって修飾され憎悪する。腸管には脳と関連した神経叢から発生している腸管神経叢があり腹痛及び腹部不快感消化管の知覚が大脳辺縁系に伝わり、抑うつや不安などの情動の変化を引き起こす。逆に脳がストレスを感じると、その刺激が腸管神経叢に伝わり、腸管の運動異常や知覚過敏となり下痢や便秘といった便通異常が起こる。IBS の病態生理において中枢神経系と消化管の機能的関連、つまり脳-腸相関が非常に重要な役割を果たしストレスの悪循環を形成している。
本研究の目的は、過敏性腸症候群における病態特性が、直感的意思決定にどう影響しているのかその神経基盤を明らかにすることである。
ヒトにおける意思決定は複数の選択肢の中から最適なものを選ぶ心の働きであり、特に直感的意思決定には情動が深くかかわっている。
本研究で使用したアイオワギャンブリングタスクは、意思決定を模倣した認知や情動の研究に広く使われている神経心理学的検査課題である。この課題の目的はできるだけ多くのお金を得ることである。対象者は最初”直感”に従ってカードを選択するが、ある程度経験を積むことによって予測的な行動をとり、最終的にはルールを理解し定型的な動作を繰り返すようになる。課題遂行中の脳活動をfMRIによって撮像した。さらに、拡散テンソル画像(Diffusion tensor imag- ing : DTI)によって拡散異方性fractional anisotropy( FA)を用いて微細白質構造を把握した。また、 dynamic causal modeling (DCM)によって領域間結合についても検討した。

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公開日: 2018-01-16  

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