研究成果の概要 |
食道癌細胞株(TE1, TE5, TE11, TE11R, TE8, HCE4)、形質転換した食道上皮細胞株(T-Epi, T-Mes)に対するEGFR阻害剤の殺細胞及び抗腫瘍効果をin vitro, in vivoで検討した。上皮系細胞株であるTE1, TE5, TE11, TE11R, T-Epi細胞は、EGFR阻害剤投与により細胞分化が誘導され、有効な殺細胞効果、抗腫瘍効果が見られたが、間葉系細胞株であるTE8, HCE4, T-Mes細胞にはそうした効果は見られず、有効性が示されなかった。EGFR阻害剤は上皮系食道癌細胞には有効な治療となりうることが示唆された。
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