研究課題
基盤研究(C)
マウス胃粘膜の2つの部位(胃体部および幽門部)からムチンを調製し,アルカリ還元法と無水ヒドラジン法で糖鎖を得,質量分析計により解析した。ヒドラジン法においては,方法の最適化を図り,マロン酸を反応に共存させることにより,糖鎖の分解が抑えられることを見いだした。確立した方法で,胃体部と幽門部のムチン糖鎖を比較した結果,部位特異的な糖鎖の存在が明らかとなった。この違いが,糖鎖改変時に幽門部でのみ発がんが起こることに関係していると考えられた。
糖鎖生物学,糖鎖化学,生化学