研究課題/領域番号 |
25460957
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
谷田 諭史 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30528782)
|
研究分担者 |
城 卓志 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30231369)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | Annexin A2 / TNFα / ADAM17 / 炎症性腸疾患 |
研究実績の概要 |
低分子で安価な抗TNFα治療の確立をめざし、ANXA2阻害薬スクリーニング系を完成させ、候補薬剤を同定する。この目標を達成するために、ANX repeatⅠ-ⅣとADAM17結合部位と考えられるcystein-rich domain(CR)およびdisintegrin domain(D)結合部位をGST pull-down assayで確認する。FLAG標識ANX A2 Ⅰ-Ⅳ発現ベクター作製、GST結合ADAM17細胞外ドメインGST-CRおよびGST-D蛋白の検出を行った。単球細胞株、大腸上皮細胞株に強発現し、細胞溶解後GST-CRおよびGST-D蛋白と混合後、抗FLAG抗体にて免疫沈降し、ウェスタン解析を行いANX repeatⅠ-ⅣとADAM17結合部位を確認した。結合部位の蛋白をそれぞれDonor beadsとAcceptor beadsに付け替え検出系を調整した。また、結合部位候補薬剤を探索するために低分子リード化合物から結合抑制候補薬剤をalpha screen systemw使って探索中。 また、ANX A2 KOマウスでの検討のため、ANX A2-/-を交配中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
リード化合物からANXA2とADAM17の結合部位を阻害する候補薬剤の絞り込みができておらず、さらにリード化合物を増やすために薬剤提供先を探している。 また、ANX A2+/-マウスは妊孕性の問題もあるようで、ANX A2-/-マウス作製に時間がかかっている。
|
今後の研究の推進方策 |
引き続きalpha screen systemw使って候補化合物を特定する。ANX A2-/-マウス作製のため、人工受精手技等を使い、樹立に向けさらに検討していく。ANX A2蛋白の炎症性腸疾患に対しての炎症増悪への関与を明らかにするために、ANX A2-/-DSS腸炎モデルでの候補低分子化合物での抗炎症効果を検討する。T 細胞 移入惹起モデルでの検討も行うためANX A2-Rag2ダブルノックアウトマウスの樹立も進めていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
候補薬剤スクリーニングに時間がかかっていて、スクリーニングに使用する予算が必要である。また、ANX A2-/-ノックアウトマウス作製に妊孕性の問題で時間がかかっており、人工授精等による新たな手法でのマウス作製に予算が必要。
|
次年度使用額の使用計画 |
候補薬剤スクリーニング予算およびANX A2-/-ノックアウトマウス樹立さらにはANX A2-Rag2ノックアウトマウス作製のための予算として使用する。
|