研究課題/領域番号 |
25460958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
内藤 裕二 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00305575)
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研究分担者 |
内山 和彦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50298428)
高木 智久 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70405257)
伊藤 友子 (大矢 友子) 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80329648)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 大腸癌 / メチルグリオキザール / 熱ショックタンパク質 |
研究概要 |
1)MG修飾Hsp27蛋白質と SPARC蛋白質の細胞生物学的意義 SPARC蛋白質の大腸細胞へ影響については増殖抑制効果、アポトーシス誘導を明らかにし,細胞内マトリックスとの反応ではMG修飾Hsp27はアクチンと結合し、がん細胞の流動的遊走能に影響を与えることを確認した。 2)大腸癌微小環境におけるHsp27蛋白質と SPARC蛋白質の相互作用 SPARC欠損マウスを繁殖飼育し,アゾキシメタン誘発大腸癌モデルでの影響を検討中である。SPARC欠損マウスの内分泌代謝系の検討から,同マウスでは全身性のインスリン抵抗性が惹起されていることを確認しつつあり,大腸発癌にも関与することを検証中である。 3)臨床検体を用いたMG修飾Hsp27蛋白質、SPARC蛋白質の予防・診断マーカーとしての意義の検討 大腸癌の診断バイオマーカーを探索するために大腸内視鏡検査受診者を対象に臨床データと付与した血清を500症例を超え集めた。タンパク質の検出の他にペプチド断片の検出も試みており,安定同位体元素を内部標準として利用した定量的LC-MS分析方を確立しつつある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
全体的な研究は順調に推移している。SPARC欠損マウスの繁殖は当初予定より若干遅れているため,化学発がん実験の詳細については今年度では終了できなかったが、次年度に継続中である。
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今後の研究の推進方策 |
1)大腸癌細胞を用いたSPARC蛋白質の分子細胞生物学的役割の解析を進める 2)SPARC欠損マウスを用いた大腸発癌予防実験を進め,さらに腸管粘膜における炎症応答の解析のための実験腸炎の解析,筋線維芽細胞の関与する腸管線維化についての検討を進める。 3)ヒト臨床検体をより多く解析することにより,臨床的重要性を明らかにしていく。
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