研究課題
平成25年度のin vivo modelの鉄負荷による肝内酸化ストレス状態のマウスモデルに引き続き、平成26年度は高脂肪食負荷で誘導された脂肪肝による肝内酸化ストレス状態のマウスモデルで同様の実験を行った。具体的には肝組織からtotal RNAを抽出し、高速半導体シーケンサで網羅的トランスクリプトーム解析を行った。主に脂肪肝組織のERストレス応答遺伝子、鉄代謝関連遺伝子、糖脂質代謝関連遺伝子、抗酸化ストレス遺伝子に注目し、責任分子を探索している。実際に本モデルにおいては明らかな肝内鉄過剰にはならないが、鉄過剰になるような鉄関連遺伝子の発現変化誘導される。この遺伝子発現変化とERストレスとの関連を精査し、UPR細胞修復機能が破綻するメカニズムに関して検討中である。
3: やや遅れている
当初、初年度に行う予定であったマウス初代培養肝細胞を用いたin vitroの鉄負荷実験が未施行である点が遅れている理由である。in vivoのマウスモデルでの実験でターゲットの遺伝子候補をある程度絞り込めているので今後取り掛かる予定である。
マウス初代培養肝細胞を用いたin vitro実験を行い、in vivoのデータを確認する。さらに鉄負荷モデルと脂肪肝モデルとの共通性・関連性を検討する。
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