研究課題/領域番号 |
25460980
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
浅岡 良成 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90431858)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 肝癌 / Hippo pathway / 接触阻害 / 上皮間葉移行 |
研究実績の概要 |
最近注目をあびるようになった細胞内シグナル伝達系Hippo pathwayと肝疾患に関する検討を行っている。 細胞株のゲノム解析を用いた検討により、このシグナルのcomponentであるSAV1遺伝子の異常がある細胞株としてHLE細胞、HLF細胞を見出している。 遺伝子異常のあるHLF細胞を用い、このシグナルのeffectorであるYAP1およびWWTR1遺伝子のノックダウン株を用い、表現型解析を行っている。 YAP1のノックダウン細胞ではconfluentになったあとのfocusの形成が低下する傾向を認めている。またWWTR1のノックダウン細胞では、細胞の形態が、上皮様に変化する傾向が疑われた。 また近年HippoシグナルとNotchシグナルの関連が報告されている。報告では、JAG1およびNOTCH2が下流として報告があったため、ノックダウン細胞で発現を調べたがHLF細胞では明らかな低下を認めなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
細胞株を用いたvitroの検討に関してはknockdown細胞で明瞭な表現型の差が確認できず、現在条件検討中である。 臨床検体との関連の検索に関しては、引き続き検体の収集中である。
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今後の研究の推進方策 |
HLF細胞のノックダウン株のmRNAを用いた網羅的なアレイ解析を検討し、表現型に関連しうるシグナル伝達系を検討する。
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