我々は、これまでに、新規C型慢性肝炎治療薬の候補化合物を見出すための創薬ソースとして海洋生物抽出物に着目し、C型肝炎ウイルス(HCV)増殖抑制活性を有するものを探索してきた。その結果、海綿Amphimedonの抽出物にHCVヘリカーゼ及びNS34Aプロテアーゼの阻害活性があり、レプリコン細胞においてもHCV増殖阻害活性があることを見出した。そこで、その活性成分の同定を試みたが見出すことは出来なかった。更に、HCV NS2/3 プロテアーゼの阻害剤スクリーニングシステムを構築し、海洋生物抽出物よりその探索を試みたが、NS2/3 プロテアーゼ阻害活性を有するものを見出すことが出来なかった。
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