研究課題
基盤研究(C)
肝臓は再生能が旺盛な臓器として知られ、ラットの肝臓を3分の2切除しても1週間程で元の重量に戻ることが知られている。この再生の主体は、肝機能の中心を担う肝実質細胞の増殖・分裂によるものであるが、このとき同時に血液の流れが伴わないと肝実質細胞は生存し機能することが出来ない。本研究では、血流の維持に不可欠な肝類洞(血液の通り道)の再構築がどのようにして起こるのかを肝微小循環の視点から検討し、その結果肝再生の過程においては肝類洞内皮細胞の増殖・遊走が重要であることが示唆された。
肝臓病学