研究課題
【目的】近年わが国では非B非C肝がんが増加しているが、その病態や危険因子は明確にはされていない。本研究では、非B非C肝がんに関連する新たなアセスメントプロファイルを同定する。【方法】1995年から2010年までに当院にて肝癌と診断され、HBs抗原陰性かつHCV抗体陰性の224名を非B非C肝がん群(対象群)とした。一方、1996年から2007年に人間ドック目的で受診した延べ176,886名のうち、HBs抗原陰性かつHCV抗体陰性で肝がんを認めない被験者から、性と年齢をマッチングさせた669例をコントロール群とした。データマイニング解析により非B非C肝がんに関連するアセスメントプロファイルを解析した。【成績】2群間の単変量解析による有意な因子は、飲酒者の割合、Brinkman index、糖尿病の有病率、ALT、γGTP、HbAlc、Alb、総コレステロールであった。ロジスティクス回帰解析にて、Alb、γGTP、ブリンクマン指数が独立危険因子として同定された。ランダムフォレスト解析の結果、Alb値が対象群とコントロール群を識別する最も重要度の高い因子であった。【結論】本研究により、Alb、γGTP、ブリンクマン指数が非B非C肝がんと関連することが明らかとなった。
2: おおむね順調に進展している
非B非C肝がんの新規危険因子について解析した。
非B非C肝がんの発症に関わる宿主要因を検討予定である。
次年度、データマイニングにより同定した新規危険因子と肝発がんについて基礎研究を行う予定のため
マイナーアレル頻度に関する解析受託研究を実施
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 1件)
Mol Clin Oncol
巻: 3 ページ: 115-120
10.3892/mco.2014.435.
Mol Med Rep
巻: 11 ページ: 2159-2166
10.3892/mmr.2014.2943.
J Gastroenterol
巻: 50 ページ: 333-341
10.1007/s00535-014-0968-5.
Hepatol Res
巻: 44 ページ: 837-845
10.1111/hepr.12192.
Int J Mol Med
巻: 34 ページ: 782-787
10.3892/ijmm.2014.1826.
巻: 2 ページ: 393-398
10.3892/mco.2014.259.