研究課題
近年、B型およびC型肝炎ウイルスが関与しない非B非C肝がん(NBNC-HCC)の患者数が著しく増加している。我々は、平成26年度までに当院で診断された223名のNBNC-HCC患者(Case群)と、人間ドックを受診した176,886名から選出された669名(Control群)を対象とし、データマイニングによりNBNC-HCCに関わる環境要因を網羅的に解析した。その結果、血清γGTP値、Brinkman index、血清アルブミン値が独立危険因子であることを明らかにしてきた。本年度、我々は宿主因子を検討するため一塩基多型について検討した。その結果、22番染色体近傍のpatatin-like phospholipase domain containing 3 gene(PNPLA3)のvariant(I148M)がNBNC-HCC患者に高頻度に認められることが明らかとなった。
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Biomed Rep.
巻: 4 ページ: 615-622