研究成果の概要 |
腫瘍組織から分離した内皮細胞から、mRNA, microRNAを採取し、非癌部肝組織と比較した。血管新生に関与する12個のmRNAが腫瘍由来の内皮細胞で発現が亢進していた。さらに、microRNA ではmiR-127-3p,miR-379-5p, miR-711が腫瘍由来の内皮細胞で発現が亢進し、70個が低下していた。最も発現が低下しているmiR30a-5pを腫瘍由来の内皮細胞に添加すると増殖が非癌部肝組織由来の内皮細胞の増殖能と同等まで抑制された。 担癌マウスにmiR30a-5pを投与すると腫瘍の増殖を抑制した。腫瘍内の血管密度は対照群と比べて減少していたが、非癌部肝組織では変化がなかった。
|