研究課題/領域番号 |
25461039
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
有本 貴範 山形大学, 医学部, 助教 (80400547)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 心臓MIBG / 心房細動 / 心筋焼灼術 / 心臓交感神経 |
研究実績の概要 |
検討-I:「末梢血・左心房血の自律神経機能・炎症・凝固能の差異を明らかにする」は、英文で報告することができた(Circ J 2015;79:61-9, 英文・査読有)。現在は、新規抗凝固薬と左房凝固機能について検討を続けており、約200例のデータを蓄積している。米国心臓協会の学会(AHA)や日本循環器学会で発表を行ったため、英文論文を準備中である。 検討-II:「自律神経節アブレーションが、心臓自律神経機能に及ぼす影響を明らかにする」ことを目標に検討したが、自律神経節アブレーション前後で心臓MIBGの値は変化しなかった。Negative dataとして動態核医学 2014; 31: 21-24(日本文・査読なし)に掲載された。 検討-III:「自律神経節アブレーションの早期再発とβ遮断薬の有効性について検討も英文で報告することができた(J Arrhythm. 2015; 31: 279-285, 英文・査読有)。 検討-IVとして「自律神経節アブレーションを長期に経過観察し、心房細動再発の予測因子を調査する」ことを目標にしている。長期予後を確認するため術後も定期的に観察中である。結果を報告するには引き続き経過観察が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
検討I~IVを目標に掲げている。検討Iは、英文論文でアクセプトされた。検討IIは、日本語の論文にアクセプトされた。検討IIIは、英文論文でアクセプトされた。検討IVは継続中である。また全体を通しての総説の依頼があり、科学評論社の雑誌「循環器内科」に、心臓細動と交感神経系について総説を詳述した。
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今後の研究の推進方策 |
検討Iの論文を元に、新規経口抗凝固薬と左心房の凝固機能の関連を検討中である。検討IVは、長期予後に関する検討であるため、さらに1-2年を要すると予測している。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定されていた予算はほぼ使用したが、20,616円とわずかに残金が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
来年度に消耗品購入に使用する予定である。
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