高血圧などの生活習慣病は心房細動のリスクとなる。圧負荷による心房伸展刺激に加え、メタボリック症候群や糖尿病がどのように心房細動を引き起こすか、マイクロRNAの関与を中心に検討を行った。マウスを用いて圧負荷・高脂肪食・糖尿病の各モデルを作成し、心房性不整脈の誘発と心房におけるマイクロRNA(miR)の網羅的な発現解析を行い、鍵となるmiRNAを同定した。 さらに、メタボリック症候群モデルマウスにおいて詳細な解析を行い、miR-27bの発現が心房で増加し、心房のギャップ結合チャネルであるCx40の発現を抑制して心房内伝導速度を低下させることで、心房細動を引き起こすことを明らかにした。
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