研究課題/領域番号 |
25461048
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
柏村 健 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (70419290)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 心不全 / カルシウム過負荷 / 頻度収縮性関係 / 交互脈 / ペーシング / 刺激後増強反応 |
研究実績の概要 |
心不全における臨床的カルシウム過負荷の評価として、カテーテルを用いた方法によるデータを集計して、「Failing Left Ventricles Have an Enhanced Post-Stimulation Potentiation Despite Their Impaired Force Frequency Relationship」として、Int Heart J でIn Pressの状態である。ここでは、拡張型心筋症による心不全患者さんでは、われわれの想定するカルシウム過負荷の指標である「頻度収縮力関係」「刺激後増強反応」が正常心機能例と大きく異なり、カルシウム過負荷状態が想定されることを報告した。 ペーシングによる評価が滞っており、心不全患者さんの心筋組織の検討も始めており、カルシウム過負荷に関連するような所見が得られないかの検討もしている。学会発表では、2015年10月第18回日本心不全学会学術集会、2015年12月第37回心筋生検研究会で、生検の意義や電子顕微鏡所見について発表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
予定していたペーシングの研究は、検査枠の確保が難しくなり、現在休止中である。 論文は、これまでのデータでIn Pressになっているが、次のデータを得るのには、別の方法論を必要としてる。
|
今後の研究の推進方策 |
心エコーを用いた「頻度収縮力関係」「刺激後増強反応」の解析がかのうかどうか、準備をしている。既報では、可能と考えられ、現在、試行中である。この方法は、繰り返し行うことができるため、短期の薬効評価も可能と考えられる。
心不全患者さんの心筋生検では、カルシウム過負荷と関連するような臨床的・組織学的変化がないか検討することとしている。
|
次年度使用額が生じた理由 |
心臓カテーテル法による方法を休止中であり、心エコー法による非侵襲的方法を試行中であり、期間を延長している。
|
次年度使用額の使用計画 |
心エコー法による方法を行って非侵襲的に検査ができるようにし、症例によっては病理学的検討を加えられるよう、心筋生検の研究も平行して行う。
|