研究課題/領域番号 |
25461050
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
齊藤 岳児 浜松医科大学, 医学部, 助教 (50402277)
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研究分担者 |
佐藤 洋 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (30293632)
竹原 康雄 浜松医科大学, 医学部附属病院, 教授 (70188217)
早乙女 雅夫 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (70509512)
漆田 毅 浜松医科大学, 医学部, 助教 (20334980)
加藤 秀樹 浜松医科大学, 医学部, 助教 (80314029)
阪原 晴海 浜松医科大学, 医学部, 教授 (10187031)
林 秀晴 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50135258)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 血流 / 心臓 |
研究概要 |
心臓疾患患者における心腔内血流・渦の解析は、血栓形成の機序を解明するため必要不可欠である。心腔内血栓による脳塞栓などの全身塞栓症は重篤な合併症をきたし、心疾患患者の生命予後・社会的予後を悪化させ、社会的損失が大きくなる。これら合併症を防ぐために原因となる心腔血流を解析することは、今後増加する心疾患患者の管理において重要な意義がある。 当初の予定通り4D-Flowを用いて健常人における左室・左房内血流を現在解析検討中である。また並行して心疾患患者に対して4D-Flow検査を施行し、左房内に渦のできる群とできない群とがあることを解明した。渦の有無は左房容積・左室容積・左室駆出率とは関係したが、多変量解析では左房容積のみと関連があった。また、以前は関係すると思われた肺静脈と左房との角度とは無関係であった。我々は上記の結果をアメリカ循環器病学会年次集会(2013年)にて発表し、現在論文を投稿中である。また、心収縮能が良好な患者と悪い患者とで左室内の渦の動態が異なることを同定しアメリカ心臓病学会(2014年)と日本循環器病学会(2014年)で発表した。 今後はこれまでの研究を続行しつつ、in-silicoモデルを作成し、これまで解析してきたin-vivoデータと照合し、シュミレーション上でも条件設定を変えて心腔内血流解析を行うことができるようにする。これが可能になれば効率よく心腔内血流研究が行え、これらの研究結果を土台として、抗凝固療法をどのような患者に投与すべきかを決定することができるようになる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、心腔内血流の解析とその因子について調査でき、学会発表を行い、論文も作成し投稿できていため。
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今後の研究の推進方策 |
予定通り、健常人での心腔内血流を解析し病的心臓との比較をする。さらにコンピューター上における解析モデルと作り、各種病態でのシュミレーションを行っていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
コンピューター購入を次年度としたため。 コンピューター購入資金にあてる。
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