研究課題
基盤研究(C)
研究計画に基づいて、サルコイドーシスの診断基準と診断の手引きより、心臓を含むサルコイドーシスの組織診断群あるいは臨床診断群、または心臓病変を強く示唆する臨床所見に合致し、ステロイド内服中の心サルコイドーシス、23症例を登録した。全例で血清ACE、BNPを含む血液学的検査、18F FDG PET/CT、および単球サブセットの測定を行い、画像的およびで血清学的に炎症所見を評価した。18F FDG PET/CTではステロイド内服下での左室における炎症活動性を、FDG集積で評価した。単球サブセットでは、CD14hiCD16-(炎症性単球)、CD14-CD16-(非炎症性単球)に分類し、CD14hiCD16-を炎症活動性マーカーとした。さらに、炎症性単球と、18F FDG PET/CTで認められたFDG集積所見の相関性を検討した。研究の実施に際しては,あらかじめ調査内容,意義と危険性,およびプライバシーの保護を確実にするため,十分配慮を行うことを患者に説明し,文書で同意を得た。研究参加への同意かつ抗菌薬の内服についても同意を得られた症例に対して、ミノサイクリン投与を開始した。投与開始後有害事象の出現は現時点で認められず、安全性を確認しながら投与を継続中である。投与開始後、心エコーでの形態学的な評価、また18F FDG PET/CTによるFDG集積と単球サブセットにおける炎症性単球による疾患活動性評価については、現在データ取得中である。
2: おおむね順調に進展している
症例の登録はおおむね順調である。全例で血清学的検査、画像的な疾患活動性の評価も施行できている。
今後目標症例数を登録し、さらに薬剤効果を多角的に評価を行う予定である。
当該年度の所要金額が見積もりより下回り、余剰金額が発生した。研究計画を再考し、物品、旅費で使用予定。
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