[目的]ステント留置部の炎症反応の評価におけるFDG-PETの有用性を検討した。[方法] 左冠動脈前下行枝近位部に薬剤溶出性ステントが留置された患者に対し、2か月後にFDG-PETを10か月後に冠動脈造影と光干渉断層法(OCT)を施行し、FDG-PETがステント内膜被覆の予測に有用かを検討した。[結果] FDG集積症例とFDG非集積症例において平均のステント内の新生内膜の厚みに有意な差はなかったが、被覆されていないストラットと圧着不良となっているストラットの観察頻度がFDG集積例で有意に高かった。[結論]ステント留置後のFDG-PETによる炎症評価の有用性が示唆された。
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